ブログBlog

2023.12.22

全学科共通

ダンス・エンターテイナー科

テーマパークスタッフ科

先生ブログ

【海外就職】外国で働くことになったきっかけ|橋本 拓也

「Turning point」という言葉をご存じでしょうか?

 

日本語で「転機」という意味となりますが、私が海外で働こうと思えたきっかけについて書きました。

 

「将来は海外に住んでみたい、働いてみたい」と少しでも海外勤務に興味を持っていただけたらなと思います。

 

 

短期留学帰国直前での「同時多発テロ」

 

初めて行った海外旅行がアメリカのロサンゼルスとラスベガス。びっくりするほどおおきなハンバーガーやフレンドリーな店員、道路の広さなど、何もかもが新鮮でもっとアメリカという国を深く知りたいと感じるようになりました。

 

そして翌年の2001年に念願の短期留学をすることに。2カ月という短い期間でしたがホームステイを体験し語学学校へ通い憧れのアメリカ生活を堪能していました。

 

しかし、帰国直前の911日です。「アメリカ同時多発テロ」が起こり楽しい生活が一転緊迫する毎日へと変わっていきました。上空には四六時中ヘリが飛び回り、ほとんどのレジャー施設は臨時休業、空港も72時間の閉鎖が決まりました。

 

 

路頭に迷う毎日

 

英語力も乏しく最初は何が起きたか分かりませんでした。朝起きてリビングへ行くとワールドトレードセンタービルに飛行機が突っ込む映像が何度も繰り返し放送され、何か映画の特集でもやっているのかなと思っていました。

 

朝食を食べているとホストマザーが私に何か言っているのですが中々理解できず、唯一聞き取れた言葉が「terrorist」という一言。

 

「えっ3日後帰国予定なのに」すぐに日本の旅行代理店へ国際電話をかけると一言「こちらでは分からない」と足早に電話を切られ、日本でも大変なことになっているんだと改めて実感しました。

 

 

人生最高の出会い

 

数日が経ち、さぁこれからどうしていこうかと考える中、昼食を買いに近くにある日系のスーパーマーケットへ行った時、小さな旅行会社があることに気付きました。

 

旅行会社のカウンターには日本人らしきスタッフがいて、だめもとで事情を話してみました。すると「航空券とパスポートを見せてください」と言われるままに預け、そのまま1時間が過ぎ「帰国便の手配ができました」と言ってくれました。何と私のために1時間も繋がらない航空会社へ電話をしてくれていたのです。

 

やっと日本へ帰れる安堵と同時に、ふと冷静になり支払いを済ませようと「おいくらですか?」と尋ねたところ「お代は結構です、苦しい時こそ日本人同士助け合いましょう」と笑顔で私の目を見ながら言ってくださいました。

 

この時私は、今まで味わったことないような強い感情が全身に響き渡り、「将来アメリカで日本人を助けるような仕事をしたい」と誓ったのです。

 

 

まとめ

この出来事が私の「Turning point」となり、その後は英語の勉強に励み、そしてアメリカで働くという夢を実現することができました。

 

皆さんも夢があるなら、努力を惜しまず前向きに挑戦して夢を実現させてくださいね!

この記事を書いた人

橋本 拓也(はしもと たくや)

テーマパーク学科 学科長 / ツアーガイド / オペレーター

入社10年目。株式会社読売旅行で3年勤務後海外へ。TPS World, Inc(国立公園ツアーガイド)や At New York & Company(NYオフィス責任者)など海外勤務計6年経験。

担当授業は英語科目全般、就職対策、旅行業法。

一覧に戻る

この記事をシェアする